ABOUT

青森県弘前市の伝統工芸である、津軽こぎん刺し。江戸時代、倹約令により、農民は着衣として麻の生地、木綿の糸しか許されていませんでした。厳しい冬の寒さを乗り越えるため、また擦り切れた衣類を補修して大切に一生涯着るための工夫・生活の知恵として、こぎん刺しは誕生しました。家の女性たちは冬の手仕事として暗くて寒い冬の間、月明かりと手の感覚を頼りに家族のために一針一針こぎん刺しを刺し綴りました。
それは嫌々させられた仕事ではなく、模様の美しさを競うようにしてたくさんの種類の模様が生み出され、楽しまれたといいます。
貧しく厳しい生活の中でも、前向きで豊かな精神が感じ取られます。

現在も、模様の美しさは国内外で高く評価されており、私自身もその美しさに魅了されました。
こぎん刺しの模様・技法を用いて、現代の生活にも馴染み、取り入れやすいようなこぎん刺しの装身具や日用品を制作しています。手に取ってくださった方の気持ちや生活が、より豊かなものとなりますように。


三浦まどか Madoka Miura
1993. 長野県生まれ
2012.大学進学とともに石川県へ移住
2017.こるぬこぴあを立ち上げ作家活動開始

◾️主な活動経歴
2022.11.妄想旅行(石川)
2023.4.春ららら市(石川)
2023.5.クラフトフェア松本(長野)
2023.6.個展「こぎんと酒杯を交わす時」(石川)
2023.10.工房からの風